小さな蛾の急な出現にビックリして「キャッ！」なんて乙女な声が出ちゃった。
夫が気怠い風を装いつつ張り切って仕留めに掛かってくれた。
が、超鈍臭い。蛾が悠々と逃げて行く。「あれっ。あれっ」て何回言うんだよ腹立つ。
躊躇ってんじゃねぇよこうすんだよ！
と思ってたら無意識に掌底で仕留めてしまった。
シレーッと「何か？」みたいな顔してやり過ごしたけど、
もうなんか恥ずかしくて夫が背を向けた瞬間に顔伏せて追い抜こうとしたら
振り返ろうとした夫の肘が私の頬骨にクリーンヒット！
夫はこれでもかと狼狽している。もはや半泣きだ。
妻は痛みと恥ずかしさで蹲ったまま立ち上がれない。
犬は親の敵のように夫に吠えまくっている。

もうなんか、なんかもう本当すいませんでした