嫁が太宰治の「斜陽」を読んでいた
面白いの？と聞くと、ぜんっぜん！やっぱり太宰治って好きじゃない
と言いながら黙々と読む
面白くないと言いながらなぜ読むのか、それが太宰の魅力なのだろうか？と思いながら話を聞くと
「太宰の書く登場人物なんて全く共感できないの。平成生まれの私には非現実的すぎて。
共感できない作品なんてつまらないでしょ？
でも、登場人物一人ひとりが太宰治なの。太宰治を通して登場人物を見ると理解が起こるの。
わかる？だから読めるのよ。
フィクションだけどノンフィクションがもとになってる。笑えるよ、結構。
太宰治そのものは嫌いだけどね。」
嫁は夏目漱石も森鴎外も作品は嫌いらしい。
だけどそこに著者が透けて見えると読めるらしい。
なのに太宰治も夏目漱石も森鴎外も人物そのものは嫌いらしい。
嫁が好きな人物は鴨長明や松尾芭蕉。
複雑でわからん。