お婆ちゃんは昔から勘というか霊感というか、不思議なものがあった。
嫌な予感がする、とお婆ちゃんが思った近日には身内に重大ではない不幸がやってくる。
それは兄の交通事故未遂だったり、お爺ちゃんの転落によるケガだったり。
俺が大学で留年した年も「俺くんは大丈夫？」としきりに心配していたようだ。
そんなお婆ちゃんとは裏腹に、娘である母は霊感のレの字もない肝っ玉母ちゃんであった。
お婆ちゃんは一昨年亡くなったが、それから時たま変に不安な夢を見るようになった。
夢の内容はほとんど覚えてないけど、誰が登場したかだけは覚えてて、
そして起きたときに妙に不安感を覚える夢だった。
また、その夢を見た後、一週間の内に夢に現れた人が小さな不幸に遭うようになった。
父は転倒して前歯を折り、弟は部活で熱中症に倒れた。
もしかしたらお婆ちゃんの霊かなんかが俺に教えてくれてるのかもしれない。
というお話。

>>574 お婆様のお導きにより、潜在能力が開花いたしましたな。