中学の時、米軍基地のある街に住んでて市内には当然の如くアメリカ人がいっぱいいた。
他の地域に比べると、市内の学校にはハーフの子が多く何と言うか外人慣れしてたと思う。
中ニの夏に学校の友達数人と遊んでた時、同年代の金髪イケメンなアメリカ人に出会った。
彼は挨拶程度しか日本語は話せず、その時その場に英語を喋れる者はいなかったが
学校帰りだった為たまたま英語の辞書を持っていて
辞書を引きながら身振り手振りでなんとか会話した。
彼がイケメンだった為か、そこにいた皆が何とかしてジャン(仮名)と友達になりたくて
頑張って会話した。
当時好きな人がいた私はジャンとまったく話していなく、それに気付いた一人の友達が
あんたも何か聞いてみたら？と言ってきた。
特に聞きたい事もなかったから辞書に出ていた例文を引用して、
どこか行きたい所はあるか聞いた。
するとジャンは少し考えてから「tamaliba」と答えた
「たまり場？」すっげー。全然日本語話せないくせに溜まり場とかそんな言葉知ってんのか
と感心してたら隣りにいた友達が「多摩川近いよ～」と私を押し退けてジャンに言った。

ジャンは私を一瞥して口角を上げた気がした
あいつ絶対日本語理解してたに違いない