幽霊と手をつないでトイレに行った話
子供の頃の不思議な体験2
http://toro.2ch.net/test/read.cgi/occult/1349236336/
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611 :本当にあった怖い名無し :2013/02/15(金) 05:06:42.00 ID:IeITLOej0
眠気が覚めてしまったので、ちょっとだけ書いた
「幽霊っぽいのと手をつないでトイレに行った話」でも
こっちは怖かったりするような感じではない、少し不思議な感じの小話みたいなもの
うちの母方の祖父母が住んでいた場所は、正確な場所は伏せるけれど北海道の東側
山の中にぽつんと一軒だけ建っている、
日本昔話に出てくるような家をものの見事に体現しているような家
隣の家までは徒歩数十分、一番近い店までは、おそらく歩いたら数時間(多分20kmくらいある)
超ド田舎どころではなく、ほぼ秘境に近いというか動物の方が間違いなく多い
祖父は少し離れた町の名士であったらしく石炭炭鉱投資だの鉄道投資だの、
開拓農地を切り拓いて無償で提供したりだの、
そういったことへの感謝状が額縁に入れられて無造作にあちこちに置いてあった
明るく子供好きなひょうきん者で蕎麦が大好きな性格だったらしいが、
俺が知ってるのは無口で穏やかで
玄関先の大きな石に寄りかかるように腰掛けて
目を細めながらタバコを吹かしてる爺ちゃんだ
そんな祖父が、俺が中学校に上る前に肺癌を患って亡くなってしまった際のお話
祖父の家は二階建てで、一階の細い廊下の先に汲み取り式の手洗いがある
仏間には爺ちゃんの遺体が安置されていて、
親戚の叔父さんやら数十人単位で一階や二階で眠っている
祖父母の生んだ子供、つまり母方の兄妹は大勢いすぎて
親戚が集まるとなると収拾がつかない、
おまけに父方も兄妹が多かったりするんで、
誰が誰なのか全部を覚えきるのは無理だと思う、年々増えるし
俺も二階の一室で眠ってたんだけれど、夜中にどうしても手洗いに行きたくなってしまった
数十分は我慢していたと思うんだが、やはり膀胱炎寸前まで我慢して
ギブアップせざるを得なかった
爺ちゃんの家の手洗いは汚いわけでもなんでもなく、とにかく怖いんだ
母や叔父叔母いわく、
・私達が子供の頃から真っ暗な窓の外で鬼火が幾つも飛んでいるのはいつものこと
・一目で幽霊と分かる輩が並んで行進しているのを見た
・ボソボソと誰かが話し合ってるような声がすることがある
俺たち子供を怖がらせようとするわけではなく当人達も怖がってあまり使いたがらない、
至極真面目に昔から語り継がれてきた安心と信頼の実績を誇る汲み取り式便所なのだ
「幽霊っぽいのと手をつないでトイレに行った話」でも
こっちは怖かったりするような感じではない、少し不思議な感じの小話みたいなもの
うちの母方の祖父母が住んでいた場所は、正確な場所は伏せるけれど北海道の東側
山の中にぽつんと一軒だけ建っている、
日本昔話に出てくるような家をものの見事に体現しているような家
隣の家までは徒歩数十分、一番近い店までは、おそらく歩いたら数時間(多分20kmくらいある)
超ド田舎どころではなく、ほぼ秘境に近いというか動物の方が間違いなく多い
祖父は少し離れた町の名士であったらしく石炭炭鉱投資だの鉄道投資だの、
開拓農地を切り拓いて無償で提供したりだの、
そういったことへの感謝状が額縁に入れられて無造作にあちこちに置いてあった
明るく子供好きなひょうきん者で蕎麦が大好きな性格だったらしいが、
俺が知ってるのは無口で穏やかで
玄関先の大きな石に寄りかかるように腰掛けて
目を細めながらタバコを吹かしてる爺ちゃんだ
そんな祖父が、俺が中学校に上る前に肺癌を患って亡くなってしまった際のお話
祖父の家は二階建てで、一階の細い廊下の先に汲み取り式の手洗いがある
仏間には爺ちゃんの遺体が安置されていて、
親戚の叔父さんやら数十人単位で一階や二階で眠っている
祖父母の生んだ子供、つまり母方の兄妹は大勢いすぎて
親戚が集まるとなると収拾がつかない、
おまけに父方も兄妹が多かったりするんで、
誰が誰なのか全部を覚えきるのは無理だと思う、年々増えるし
俺も二階の一室で眠ってたんだけれど、夜中にどうしても手洗いに行きたくなってしまった
数十分は我慢していたと思うんだが、やはり膀胱炎寸前まで我慢して
ギブアップせざるを得なかった
爺ちゃんの家の手洗いは汚いわけでもなんでもなく、とにかく怖いんだ
母や叔父叔母いわく、
・私達が子供の頃から真っ暗な窓の外で鬼火が幾つも飛んでいるのはいつものこと
・一目で幽霊と分かる輩が並んで行進しているのを見た
・ボソボソと誰かが話し合ってるような声がすることがある
俺たち子供を怖がらせようとするわけではなく当人達も怖がってあまり使いたがらない、
至極真面目に昔から語り継がれてきた安心と信頼の実績を誇る汲み取り式便所なのだ
612 :本当にあった怖い名無し :2013/02/15(金) 05:09:21.42 ID:IeITLOej0
そんなわけで一人で行くのはとても怖い、何しろ小学生だ
隣に眠っていた父か兄と一緒に行こうとして声をかけたんだが、
眠いから一人で行ってこいと断られた
それでもしつこく粘ってねだると、やがて根負けしたのか兄がついてきてくれるという
びくびくしながら兄と手を繋いで軋む階段を降りて、
やたら細い通路を通って手洗いに到着
先に兄が小用を済ませて出てきた後、
「絶対に扉の前で待っててね!」と言いながら俺も用を足した
「きちんと待ってる!?」と何度も何度も確認して
「待ってるからさっさと済ませろ」とか愚痴られながら
さて、すっきりして手洗いを出ると、つい先程まで立って愚痴っていた兄が
さっぱり見当たらない
電気も消えて周囲は真っ暗、置いていかれたと思った俺は
怖いのを怒りに変えて怒鳴り声を上げた
そのとき、兄が無言で手を掴んできたので、
怖がらせようとからかわれたのだと思って更に怒った
それでも何だかんだホッとしながら終始無言の兄の手を握ったままで二階に戻ったんだが、
そこには布団の中で横になってる父と兄の姿があった
え、じゃあ俺は誰と手を繋いでんの?
横を向くと確かに誰かいて俺の手を握ってる、でもこれは兄ではない?
あぁ、親戚の叔父さんか誰かが、俺が怒鳴ってるのを聞いて来てくれたのかな?
そう思って隣の部屋と続く襖を開けると、そこでは叔父さん連中全員が布団の中で眠ってる
ここで軽くパニック起こして兄と父を叩き起こしたんだが、二人が揃って言うには
・お前が何だかトイレに行きたいと言い出してゴネ始めたが断った
・暫くして諦めたのか下に降りていった、誰と一緒だったかは分からん
・それから俺たち二人はずっと寝てた、何でいきなり起こすんだ馬鹿者
その後、納得できずに叔父さん達を起こしたりするものの、
誰と手を繋いで下に降りたのかは分からず
怖がってる俺を誰かがからかったのかな、理不尽だなぁと思いながら、渋々就寝した
未だに誰と手を繋いでトイレに行って戻ってきたのか分からない、という思い出
隣に眠っていた父か兄と一緒に行こうとして声をかけたんだが、
眠いから一人で行ってこいと断られた
それでもしつこく粘ってねだると、やがて根負けしたのか兄がついてきてくれるという
びくびくしながら兄と手を繋いで軋む階段を降りて、
やたら細い通路を通って手洗いに到着
先に兄が小用を済ませて出てきた後、
「絶対に扉の前で待っててね!」と言いながら俺も用を足した
「きちんと待ってる!?」と何度も何度も確認して
「待ってるからさっさと済ませろ」とか愚痴られながら
さて、すっきりして手洗いを出ると、つい先程まで立って愚痴っていた兄が
さっぱり見当たらない
電気も消えて周囲は真っ暗、置いていかれたと思った俺は
怖いのを怒りに変えて怒鳴り声を上げた
そのとき、兄が無言で手を掴んできたので、
怖がらせようとからかわれたのだと思って更に怒った
それでも何だかんだホッとしながら終始無言の兄の手を握ったままで二階に戻ったんだが、
そこには布団の中で横になってる父と兄の姿があった
え、じゃあ俺は誰と手を繋いでんの?
横を向くと確かに誰かいて俺の手を握ってる、でもこれは兄ではない?
あぁ、親戚の叔父さんか誰かが、俺が怒鳴ってるのを聞いて来てくれたのかな?
そう思って隣の部屋と続く襖を開けると、そこでは叔父さん連中全員が布団の中で眠ってる
ここで軽くパニック起こして兄と父を叩き起こしたんだが、二人が揃って言うには
・お前が何だかトイレに行きたいと言い出してゴネ始めたが断った
・暫くして諦めたのか下に降りていった、誰と一緒だったかは分からん
・それから俺たち二人はずっと寝てた、何でいきなり起こすんだ馬鹿者
その後、納得できずに叔父さん達を起こしたりするものの、
誰と手を繋いで下に降りたのかは分からず
怖がってる俺を誰かがからかったのかな、理不尽だなぁと思いながら、渋々就寝した
未だに誰と手を繋いでトイレに行って戻ってきたのか分からない、という思い出
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