夢の中で金縛りにあった。

夢の中でも私はベッドに寝ていた。
そしたら、金縛りにあって、体が動かなくなり、声も出せなくなった。
そこへ黒っぽいモヤが、私の口の方に近づいてきた。
何これ、悪霊？　口に近づいてくる？　体の中に入る気だ！　乗っ取られる！
とテンパった私は、精いっぱいの抵抗と言うか、拒絶の意志の表明として、
盛大に鼻息を荒げた。
「ふんすふんす！　ふんすふんす！」
黒いモヤが、戸惑ったように上の方に離れた。
ここぞとばかりに、私はさらに頑張って鼻息を荒げ続けた。
「ふんすふんす！　ふんすふんすふんす！！」
短い間の後、黒いモヤは私の頭の方に移動して、見えなくなった。
でもまだそこにいるのでは？　と思った私は、その後しばらくふんすふんすしてた。
5分くらいして、金縛りが解けて動けるようになってから確認すると、黒いのはもういなかった。

夢の中で、私は本気で怖かったんだけど、こうして書いてみるとギャグにしか見えんな。