母方の一族の写真見る度に思う
不思議な透明感、この世のものではないようななにかが出てる
時代物の写真で白黒でも思う

99パーセント以上が庶民の時代にずっと特権階級で何十代も重ねて生きて来た人たちの
なにか他とは違う感じって分かる人にしか分からないんだろうけど
あのヒト達の中にいるとああ、この感じだって思う
よそから嫁いできた義理の叔母とかには絶対にないもの

人間が上等なんだよ生まれつき
なにかが違う穏やかで優しくて気品がある
自分は外孫だし酷い家に嫁いだからせっかくもらったそういうものをかなり失った感はあるけど
別に他を見下してるわけではなくて
だから分かってもらえなくても仕方ないのかもしれないと思う

父親だってあれでも普通よりは上等な部類なんだずいぶんと
人の悪口はいわないし滅多に怒らない
ひねくれてもないしいやみでもないし

あの一族が従妹婚を繰り返して来た意味もなんとなくわかる
よそとは違うし分かり合えない
私も生まれる時代を間違えた
そんな気がする
どこにも行き場がない